史資料センター主催公開講演会「鈴木義男と平和憲法」開催

2017年02月23日

 2月18日、東北学院史資料センター主催2016年度公開講演会「鈴木義男と平和憲法」が、ホーイ記念館ホールにて開催されました。
170223-1_5.jpg 近年、「平和憲法」と呼ばれる日本国憲法についてさまざまな議論がなされており、世の中の関心事のひとつとなっていることからも、当日は多くの方にお集まりいただきました。
 冒頭、東北学院史資料センターの河西晃祐所長が「鈴木義男氏は本学の卒業生であり、詳しい資料などがあまり残されていない中、仁昌寺先生が2003年頃より鈴木義男氏について研究を進められてきました。鈴木氏にまつわる話を通じて、憲法のことを考えるきっかけとなっていただければと思います」とあいさつしました。

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 登壇した本学経済学部の仁昌寺正一教授は、憲法制定過程研究の第一人者と言われる古関彰一氏が、2015年5月に発行した「平和憲法の深層」という著書を紹介。第二次世界大戦後、日本で新しい憲法が作られる際、憲法9条に「平和」という言葉は含まれていなかったこと。そして、当時の衆議院議会で日本社会党議員が中心となって「平和」という言葉が追加修正されたことが議事録からはっきりし、同党議員だった鈴木義男氏が言った言葉だと著書に書かれていると話しました。
 また、さまざまな歴史資料を読み解き、鈴木氏が東北学院普通科在学時に、本学三校祖の一人であるD・B・シュネーダー氏の教えに大きな感銘を受けたこと。ヨーロッパ留学後に行った学生団体主催の演説会で内務省や軍部から良く思われていなかったこと。鈴木氏の思想的背景にはキリスト教的人道主義があったこと。社会党議員時に新憲法制定の三基準の目標として「平和国家を建設する」と記したことなど、広く知られていなかった数々のエピソードが語られました。
 仁昌寺教授は最後に「鈴木氏に関して今後もいろんな課題に取り組んで勉強していかなければなりません」と、次回開催を大いに期待できるコメントで締めくくり、約90分にわたって行われた濃密な講演会を終えました。
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