学校法人東北学院

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史資料センター公開シンポジウム「平和憲法と鈴木義男」開催報告

2017年10月04日

 9月30日(土)、東北学院史資料センター主催2017年度公開シンポジウム「平和憲法と鈴木義男」が、押川記念ホールにおいて開催されました。

 鈴木義男は、東北学院普通科(中学)出身で、弁護士を経て政治家となり、司法大臣・法務総裁(国務大臣)を歴任。東北学院第6代理事長を務めた人物でもあります。
 近年になって、日本国憲法をつくる議論の中で、9条に「平和」の文言を入れさせた人物として知られるようになりました。
 東北学院史資料センターでは早くから鈴木義男に注目し、研究や資料収集を重ね、鈴木義男に関する講演会は今回で3回目となります。

 

 冒頭にあいさつした松本宣郎学長は「鈴木義男氏は東北学院の出身者であり、且つ本学の経営にも関わったことは大変誇らしいことです。今回のシンポジウムでは古関先生、油井先生、そして本学の仁昌寺先生の講話から、平和憲法という大事な問題について考えを深めたいと思います」と述べました。

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続いて、東北学院史資料センターの河西晃祐センター長より3名の講師のプロフィールが紹介され、「国際問題や国内政治で大きな動きが起こっている最中に、これだけ多くの方にお越しいただいたことは、史資料センターとして大きな励みになります」とあいさつしました。

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 第1部は基調講演として、三名の講師の先生から講話をいただきました。

 お一人目は、「平和憲法の成立と鈴木義男」と題して、和光学園理事長・獨協大学名誉教授の古関彰一氏にご登壇いただきました。

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 お二人目は、「第一次世界大戦以降の平和思想と日本国憲法第9条」と題して、一橋大学名誉教授・東京大学名誉教授であり、鈴木義男の御令孫でもある油井大三郎氏に講話をいただきました。

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 三人目は、本学経済学部教授の仁昌寺正一先生から「鈴木義男の生涯」と題してお話いただきました。仁昌寺先生は早くから鈴木義男に注目し、本学における鈴木義男研究の先駆者であり、今回のシンポジウムの企画立案者でもあります。

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 第2部は上記三名の先生をパネリストに、本学法学部教授の齋藤誠先生の司会進行のもと、パネルディスカッションが開催されました。

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 今回のシンポジウムの詳細は、11月下旬発行の「東北学院時報」742号に採録する予定です。