学校法人東北学院

新着情報

【敬神愛人】本館前ロータリーの記念撮影(史資料センターWEBコラム)

2019年01月21日

 創立40周年を迎えた1926年に晴れて専門部土樋校地(現大学土樋キャンパス)は完成しました。本館と正門、その間のロータリーなどは、基本的にその当時と変わりません。その後、礼拝堂は1932年、シュネーダー記念図書館(現大学大学院棟)は1958年に完成し、現在の三つの建物がそろった景観が完成しました。その背後の講義棟などは戦後につくられた建物です。
 本館前のロータリーはよく記念撮影が行われるスポットの一つです。

190121-1_1.jpg 1937年7月にヘレン・ケラーが東北学院を訪れたことは、近年、改めて注目されています。その訪問の様子を撮影した場所が本館前ロータリーでした。背後に礼拝堂、左に見切れているのが本館の角と思われます。制服姿の少年たちが集合しているのも確認できます。当時は、東北学院に限らず東北帝大や宮城女学校の学生・生徒たちも彼女を出迎えました。
190121-1_2.jpg 2年後の1939年5月、軍事教練の根拠となった現役将校学校配属令の制定15周年を記念して宮城前広場(現皇居前広場)で行われる「御親閲式」に参加するため、東北学院からは代表者数名が選抜されました。この写真も、ヘレン・ケラーの写真とほぼ同じアングルで撮影されたものです。たった2年しか違わないにもかかわらず、出迎えに集まる少年たちの姿と学徒兵の姿とでは大きな変化を感じます。なぜなら、ヘレン・ケラーが東北学院を訪れた数日後に日中戦争が始まったのです。それは、国家総動員、総力戦の始まりでもありました。
 今年も12月にイルミネーションと公開クリスマスが開催される予定です。

190121-1_3.jpg