学校法人東北学院

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森戸辰男から鈴木義男に贈られた色紙が寄贈されました

2017年11月16日

 2017(平成29)年11月12日、鈴木義男のご親族である鈴木義久氏より、森戸辰男の直筆の色紙が収められた額を東北学院史資料センターにご寄贈いただきました。


 鈴木義男(1894-1963)は、東北学院のOBであり、東北帝国大学教授・弁護士を経て、終戦直後に政治家となり、日本国憲法の制定過程において重要な役割を果たし、第9条、第25条(生存権)などの条文の制定に尽力した人物として、近年大きな注目を集めています。東北学院の第6代理事長(1947-1963)も務めました。


 また、森戸辰男(1888-1984)は思想家・政治家・教育者として活躍した人物であり、戦後には文部大臣や広島大学の初代学長を務めました。鈴木義男とも親交が深く、日本国憲法の制定にともに尽力し、第25条などの条文の制定に大きな貢献を果たしました。


 今回、鈴木義久氏よりご寄贈いただいた史料は、1960(昭和35)年11月、鈴木義男が衆議院議員選挙に福島二区から立候補した際、鈴木への激励の念を込めて記した直筆の色紙です。そこには「政者正也」(せいしゃせいや、訓読みは「政は正なり」)と書かれています。


 「政者正也」は、孔子の論語の中に登場する言葉のひとつです。「政(まつりごと)は正しい」(正しい道を行うことが政治である)という意味ですが、そこには政治に携わる自分自身が正しい者であること、そして正義と公正でこの国を導くのが政治であるという意味が込められています。


 まさに、日本の将来を想い、その生涯をかけて多くの分野に心血を注いでいた鈴木義男に贈るにふさわしい言葉といえます。

 今回ご寄贈いただいた史料は、当史資料センターにて展示する予定です。当センターでは、このほかにも鈴木義男に関する貴重な史資料(治安維持法違反事件に関する弁護要旨など)を展示しており、今後も鈴木義男の事績をたどる調査・研究を継続し、後世に伝えていきます。
ぜひこの機会にご来場くださいますようお待ちいたしております。(入場無料)
 

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