学校法人東北学院

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【敬神愛人】かつては学食だった展示室(史資料センターWEBコラム)

2018年07月04日

 現在、東北学院史資料センター展示室のある礼拝堂の地下は、かつて学生食堂でした。土樋キャンパスで学食が始まったのは本院創立50周年を迎えた1936(昭和11)年のことで、当初は現在の大学本館1階にありましたが、1959年ごろに礼拝堂の地下へと移りました。

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 その学食の厨房に開業初期から1978年まで立ち続けていたのは中條はるいさんという方で、学生からは「学食のおばちゃん」という愛称で親しまれていました。メニューは、安くてボリューム豊かなAランチとBランチがあり、食欲旺盛な学生、特に運動部の学生に好評でした。

 展示室を訪れた多くの大学卒業生の方からは、学食にまつわるお話をうかがうことがあります。たとえば、「お金のない運動部の学生だった私がご飯だけを注文すると学食のおばちゃんはそっとお新香をつけてくれた」という何とも人情味あふれるエピソードです。また、ある卒業生の方は、「文化部だった私はグリルTG(洋食中心の学食)を利用していた」と教えてくださいました。その当時、泉キャンパスはまだなく文系の学生がすべて土樋キャンパスに通っていた時代だったため、礼拝堂地下の学生食堂には多くの運動部学生が集中して大変混雑していました。

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 その後、1988年の泉キャンパス完成によって礼拝堂地下の学食は泉へ移転しました。移転のための閉店に際して、運動部(体育会)の学生が主体となって「お別れパーティー」を企画しているという記事がこの年の2月に発行された『東北学院時報』にみられます。ぜひご覧ください。

→記事はコチラ(PDF:1.4MB)から読むことができます