学校法人東北学院

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【資料調査】報告(福島教会・福島県立図書館)

2018年11月22日

 11月20日(火)に、史資料センタースタッフ3名で福島市に資料調査に行ってきましたのでご報告いたします。

 まず最初に、日本キリスト教団福島教会に伺いました。こちらに伺った目的は、本院の三校祖の一人である押川方義の妻、ツネ子が寄贈した献金箱が存在しているとの情報を得たためです。

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 現物を確認したところ、確かに裏側に「在東京 押川ツネ子 献納」とありました。残念ながらどういった経緯でこちらに残されているかはわかりませんでしたが、これはこれからの調査で明らかにできればと思います。
 
 ちなみにこの献金箱は、補修などされた跡はありますが、特別な献金を呼びかける際などでいまでも使用されているそうです。

 次に訪れたのは福島県立図書館です。こちらでは、福島県内の古い地方紙の記事(マイクロフィルム)を閲覧しました。

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 大正4年、押川方義は福島県で衆院選に突如立候補しました。また、大正9年には、仙台神学校第一期生6人のうちの一人である松田順平が、同じく福島県で衆院選補欠選挙に立候補しました。

 残念ながら両名とも落選に終わりましたが、今回の調査は、この両名の選挙に関する新聞記事を検索し、当時の選挙の詳細を明らかにする目的で行われました。

 記事を確認したところ、立候補日や得票数などを確認することができ、またこの選挙戦の様子や経緯を窺い知ることができました。特に、押川陣営の選挙広告では、押川と大隈重信(当時の内閣総理大臣)の関係性を知るうえで、非常に興味深い新発見もありました。

 今後は持ち帰った新聞記事を精読・整理し、今後の研究活動に役立てていく予定です。