学校法人東北学院

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幼稚園で危機管理セミナーを実施しました

2023年08月25日

 8月23日、本院幼稚園の教職員を対象に危機管理セミナーを行いました。
 学校法人東北学院では第Ⅱ期中期計画(2021~2025年度)の中で、全設置学校教職員対象の危機管理研修会を行うことを掲げており、今回のセミナーはその3年目の施策。幼稚園に隣接する多賀城キャンパスが今年度移転したことに伴い、これまで行っていた大学と共同での警備体制が変更となったことから、不審者が侵入した時の初動対応について学びました。

 前半の実技研修では、護身術や不審者対応の訓練、刺股の使用方法について宮城県警備業協会から指導を受けました。訓練で同協会指導員の木村さんは、不審者を制圧する際の道具の使い方や体の押さえる部分について解説。また、不審者が侵入してきた時の初動として声掛けや複数人で対応することの重要さにも言及したほか、園児たちを安全な場所に避難させる方法といった幼稚園ならではの視点についても触れました。その後、不審者が侵入したという想定で実技を行い、参加した幼稚園の教職員は、教えられたポイントを確認しながら数人で連携し不審者役に対応し、最後は刺股やいすなどを使って制圧していました。

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 研修の後半は、企業の危機管理全般を支援するエス・ピー・ネットワークの西尾晋主任研究員から「『不審者侵入・事件』に対する初動対応」のテーマで講義を受けました。この中で西尾さんは、幼稚園特有のリスクとして施設の特徴や立地的特徴、人的制約の3点を指摘し、このリスクを正しく認識し共有することが重要だと話しました。その上で犯罪者は事前に犯行場所を下見することが多いなど、犯罪が行われる時の一般的な特徴を5つ挙げ、これらを踏まえて「予測」「予防」「対応」という危機管理の基本を徹底することが防犯力の向上につながると説明。自分の身と園児を守る心構えとして、日頃から不審な兆候などに注意を払いその情報を共有することや、役割分担といったチームで連携することが大切だとし、今回の研修を今後の幼稚園の安全な運営に役立ててほしいと呼び掛けました。

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