学校法人東北学院

理事長・院長室

院長メッセージ

東北学院は東北学院らしく

院長
院長・学長
大西 晴樹

学長を務めています大西晴樹です。2020年4月より、第13代東北学院院長を兼任することになりました。東北学院の真の創設者であるイエス・キリストの神に祈りつつ、建学の精神であるキリスト教人格教育を一層押し進めていきたいと考えております。

東北学院は1886(明治19)年、仙台神学校として産声をあげました。その5年後には、福音主義キリスト教に基づく人格教育を広く施すために、普通教育に門戸を開き、東北学院と改称し、現在に至っています。今年創立135周年を迎え、その長い歴史の中で、教育組織を発展させ、現在では、仙台市青葉区土樋、泉区天神沢、宮城野区小鶴、多賀城市のキャンパスに、幼稚園、中学校、2つの高等学校、大学、大学院を置いて、本院の建学の精神であるキリスト教人格教育を遂行しています。あと2年後の2023年4月には、仙台駅により近い仙台市若林区五橋の旧仙台市立病院跡地に、五橋キャンパスを開設し、「アーバンキャンパス」として土樋キャンパスと結び、大学のすべての学部を都心に結集します。

ここ仙台において、明治日本の近代化と東北学院の創立は相重なります。西洋のプロテスタントキリスト教の宣教団体による学校設立の波の1つとして東北学院は開設されました。その創立に尽力したアメリカ人宣教師ウィリアム.E.ホーイ、デイヴィッド.B.シュネーダー、そして日本最初のプロテスタント教会の一員である押川方義の3人を私たちは「三校租」と呼んでいます。この「三校祖」のキリスト教信仰と教育理念を、東北学院は以下のような「建学の精神」と定めております。

宗教改革の福音主義キリスト教の信仰に基づく個人の重視と人格の完成の教育。それは聖書の示す神に対する畏敬の念とイエス・キリストにならう隣人への愛の精神を培い、文化の発展と福祉に貢献する人材の育成を目指します。

本院の教育は、この精神を土台として遂行されます。幼稚園から大学まで、日々神の言葉を聞く短い礼拝の時間と、キリスト教について学ぶ教科、そして2020年より設置された東北学院宗教センターによって展開される読書会、聖歌隊、ボランティアなど、キリスト教の香りあふれる課外活動が用意されています。また中学校・高等学校での一般教科、TGベーシックと呼ばれる全学共通で学ぶ人間教育と社会人基礎力を養う教科、そして各学部の専門分野の教育も、建学の精神を基盤としているのです。

東北学院は、このような理念により、学生・生徒・園児1人ひとりをかけがえのない人格として捉え、その心を育て、世のため人のために仕え、働くことを教えてきました。建学の精神と並んで本院が大切にしている独自のスクールモットーは、LIFE LIGHT LOVEという言葉です。3つのエルを頭文字とするこのスクールモットーは、シュネーダー院長の時代から使われるようになり、学院生や卒業生の間で長い間親しまれてきました。LIFE(いのち)とは、生命体としての有限の命のことだけではなく、神が人間1人ひとりに付与される個性や人間としての尊厳のことを指しており、LIGHT(ひかり)とは、暗闇を照らす光のように、科学や文化を尊重して、新しい時代を創造するリーダーシップを指しており、最後のLOVE(あい)とは、隣人愛をもって世のため人のために仕え、実践していくことを指しているのです。本院においては、今日ではスクールモットーとしては使われていませんが他にも「地の塩、世の光」という聖書の言葉も用いられてきました。

東北学院の卒業生はすでに19万人を超えています。多くの卒業生が仙台、東北地方、日本各地、そして世界で活躍しています。本院の設置学校自体は、地域に根付いて存在しています。東北学院は、2011年3月11日の東日本大震災の厳しくつらい体験を共有してきました。そして、地域を活気づけ、街づくりに汗を流し、文化を広め、伝えるために、教育研究の工夫と改革を繰り返しつつ成長しています。

東北学院は、2036年の創立150周年を目標に中長期計画TG Grand Vision 150 を2016年に定めました。その標語は「ゆたかに学び、地域へ世界へ」です。東北学院の各設置校は建学の精神であるキリスト教人格教育の基盤の上に教学改革を進めております。大学は、五橋キャンパスの供用に合わせて、グローバル化と情報化、そして生態系の変化に相応しい教養教育の見直しと、新しい学部学科の検討作業に着手しました。中学校・高等学校と榴ケ岡高等学校は、新コース制による教育改革に努めています。

今後とも、一層の御理解と御支援をよろしくお願いします。